うつ病はどうしてなるのでしょうか。
うつ病の原因については、脳神経細胞間の伝達物質であるセロトニンやノルアドネナリンが不足するため、信号伝達にブレーキがかかって起こると言われています。この不足している物質がストレスとなります。
特に感受性の高い人は、わずかなストレスで発症するが、いくらストレスに抵抗力を持つ人でも、強いストレスであれば発症することがあります。ストレスを受けると、脳は2種類の反応を示します。
1つは、交感神経系の緊張である。交感神経が緊張すると、脳から自律神経を介して、アドレナリンが分泌され、心臓の動惇がして、息が荒くなる、目が大きく見閥かれるなどの身体的変化が生じます。この交感神経緊張状態は、危険にさらされた時などに引き起こされるのです。
もう一つの反応は、もっと長期に生じるホルモンの変化で、「視床下部l下垂体l副腎皮質(HPA)系」の反応です。視床下部とは、脳幹部に存在する「間脳」の一部で、下垂体に働くホルモン(この場合はCRF)を放出します。
この発症サイクルをどこかで断ち切れば、つまりストレスを逃してやればうつ病にはなりません。それが切れるかどうかは、その人の生活習慣と体質的素質に左右されます。